株式会社マーク・コーポレーション
SDGs宣言
株式会社マーク・コーポレーションは「ゆりかごからゆりかごへ」の理念を掲げ、自動車リサイクル事業を通じて地球環境保全活動に取り組み、地域社会や循環型社会に貢献できる企業を目指します。持続可能な社会の実現に向けて当社のSDGsを達成することを宣言します。
株式会社マーク・コーポレーションの
自動車リサイクル
自動車リサイクル法にもとづき、下記のASRの引取・再資源化に係る業務を通じて、社会ニーズ・要請への対応と関係事業者との円滑な関係を図りながら、長期安定的に、リサイクル率の向上と低コスト化を一層推進しています。 ASR*を発生させない方法で、使用済み自動車を精緻解体(銅含有部品を徹底除去)・プレス加工し、製鋼原料として1台を全部溶解することから全部再資源化(通称・全部利用)と呼ばれています。 具体的には鉄鋼メーカーの製鋼工程において、解体自動車の鉄の部分は鉄鋼製品となり、シートや内装(廃プラスチック)等の非金属部分は燃料代替として活用され、ガラス等は製鋼スラグと一緒に回収されるため、ASRを発生させることなく効率的にほぼ100%リサイクルできます。 日本では2005年に自動車リサイクル法が施行され、拡大生産者責任の考えにもとづき、自動車メーカーが引取・再資源化することが義務づけられています。 使用済み自動車からはさまざまな機能部品、有用金属が回収されます。現在、解体・破砕の段階で約8割(重量比)の資源が回収されています。破砕業者での資源回収後に残った2割弱のASRを適正処理することで、車両全体の9割以上が再資源化されます
ASRとは・・・
※ASRとは“Automobile Shredder Residue”の略で、自動車破砕残さのことです。 使用済み自動車からエアバッグ類やフロン(シュレッディング)して有用金属を回収した後に残るのがASRです。 重量比で樹脂やウレタンなどの可燃物が約7割、金属やガラスなどの不燃物が約3割を占めています。
使用済自動車の構成(重量%)
ASRの構成(重量%)
使用済み車両等から
リサイクルされている部分
01
地域環境への取り組み
自動車リサイクル事業の推進
マーク・コーポレーションは自動車リサイクル法に基づき、適正解体及びリユースパーツ、リサイクル資源の生産を行っています。
リユースパーツ生産によるCO2削減量は2030年に向けて300tを目指します。
また車両引き取りは外部業者に委託し、新車販売の帰り便を使用して引き取りを行うことで、CO2の削減を実現しております。
レアメタル・レアアース回収事業
マーク・コーポレーションでは破砕機事業として車両から取り出された触媒(メタル触媒)から、効率よくレアメタルを抽出できるように加工しています。またハイブリッド車両のモーターからレアアースを回収する技術を確立し、ネオジム・ジスプロシウムなどを含む磁石を取り出すことにより貴重な素材をリサイクルしています。
この破砕機は2012年、2013年に三菱マテリアル株式会社、株式会社ホンダトレーディングと協業してNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業として開発しました。この取り組みは2015年に一般社団法人産業環境管理協会主催の「資源循環技術・システム表彰 レアメタルリサイクル賞」を受賞いたしました。
エコボックス
ICDAグループでは三重県下に30店舗の販売店があり、県内6か所に複合販売店施設(オートモール)を展開しています。
各施設に「エコボックス」を配置し、本来ゴミとして廃棄される自動車由来の部品等をエコボックスで回収し、分別・リサイクルを行っています。
全部再資源化推進
自動車リサイクル法では31条認定という全部再資源化処理があり、シュレッダーダストを発生させません。この方法でプレスされたものをAプレスといい、マーク・コーポレーションでは2016年から連続TOP10の表彰をいただいています。ただクリアできない条件の車両も多いため、今後設備投資や技術革新を進め、2030年に100%Aプレス実現を目標にします。
02
教育への貢献
工場見学の受け入れ
マーク・コーポレーションでは創業以来工場見学を受け入れています。年間2500人~3000人、累計40,000人となっています。
また、コロナ禍で受け入れを止めざるを得ない状況の中では、小学生を対象に教室と工場をWEBで繋げて「バーチャル工場見学」を開催し、非常に好評を得ています。コロナ明けには見学受け入れを再開し、2030年には累計70,000人を達成します。
社員教育
社員に対しては毎年通信教育を推進しています。自己啓発から資格取得など年代や役職に応じた幅広い選択ができ、必須コースであれば100%会社負担で取得できます(推奨コースは80%)。また外部講師によるリーダー研修を行い役職者を起用しています。
SDGsに関してはSDGs委員会を立ち上げ、社員のSDGsに関する知識や関心を深めています。
地域社会の勉強会
マーク・コーポレーションでは環境事業やリサイクル事業に関する勉強会の開催をいたします。取引先の新人研修や、異業種会社の勉強会、JICA・ICETTの研修や自治体関連部署の勉強会などに提供させていただいております。役目を終えた車がどのように処理をされているのかを学んでいただき、3R(リユース・リデュース・リサイクル)を自動車以外の分野でも広げていきたいと考えています。
03
地域貢献
災害時支援
マーク・コーポレーションは地元鈴鹿市と提携し、災害時のフォークリフトの貸し出しやガソリンの提供を行います。またICDAグループと連携し被災自動車引き上げやヤードの確保などに対応いたします。
2030年までに太陽光パネルの設置に伴い蓄電器システムを完備し、来る電気自動車普及に対応するべく急速充電器の設置をすることで、地域の災害時のインフラ対応に準備を進めています。
新型コロナウイルスワクチン職域接種実施
マーク・コーポレーションではコロナ禍の2021年9月、10月に職域接種を実施いたしました。地元の病院に全面的に協力いただき約1000人の接種を行いました。会場の設営、接種スケジュールの取り纏めやワクチンの手配などはマークの社員で準備しました。ICDAホールディングスグループ社員及び家族はもちろん、三重県内の10社以上の企業様にお声がけして従業員、その家族の方々も参加され社員満足度はもちろん、各企業の経営者の方々にも大変喜んでいただきました。2022年4月には3回目接種も同社で終了しました。
04
働き方改革の取り組み
ダイバーシティーの推進
マーク・コーポレーションでは、高齢者雇用・障がい者雇用を推進し定着しています。ベトナム人実習生も迎え入れ、常時2~3名雇用しています。2030年に向けて外国人雇用や海外の提携パートナーを増やすことを目標とします。
また、役員に女性を起用し、グループ内では「女性活躍プロジェクト」と題して研修や講習があり、女性管理職比率向上に注力しています。
働き方改革
マーク・コーポレーションでは従業員のワークライフバランスを重視し、残業時間の管理、業務効率化、有給休暇の取得奨励などに積極的に取り組んでいます。また定期的な安全衛生推進委員会による現場巡視を行うなど、労働環境の確認や通勤車両のチェックなど行っています。毎年の健康診断に加え、来年よりメンタルヘルスチェックを実施する予定です。またハラスメント防止規程、コンプライアンス規程、内部通報規程などを整備し内部通報責任者や顧問弁護士へのホットラインを整備しています。